ジェイホワイトの勝ちで思うこと
新日本プロレスの50周年のメモリアルイヤーということもあり、今新日本プロレスが盛り上がっている そんな中、6/12に大阪城ホールでIWGP世界ヘビーのベルトがオカダからジェイに奪われてしまった
オカダカズチカと言えば今やプロレス界最強の呼び名の高いレスラーだ 過去の先達たちへの尊敬もあり、往年のプロレスファンの心もがっちりつかんでいる 今年に入って最強にふさわしい試合もこなしてベルトを守ってきた NOAHとの交流試合では貫禄すら見せつけた 言う人に言わせれば、今やオカダはアントニオ猪木の境地に到達したとも言われている(個人としてはそうは思わないが)
対してジェイホワイト 新日本プロレスのアメリカのリングでグングン勢力を伸ばしてきた 去年の東京ドームで負けた後、自分を見失ったとか言って号泣していた会見もあった でも、そこから見事にBULLET CLUBの勢力を伸ばしていき、アメリカプロレス界の話題の中心になりつつある アメリカはコロナの制限が解除されたこともあり、映像で見ていても試合が盛り上がっているのがよく分かる 新日本にある数々あるベルトを全て戴冠し、最後のベルトがこのIWGP世界ヘビーのベルトだ
これまでの戦績はジェイが勝ち越しており、オカダにとっては苦手な相手と言える
でも、今のオカダならジェイの勢いを止められるだろうと思っていたが、結果はオカダの敗北 正直言ってジェイの圧勝だった
勝因にジェイのフィジカルだとか、タフさ、間の巧みさとか色々あるが、個人的にはジェイの自己プロデュース力だと思った オカダは昔のふてぶてしいスタイルはどこへやら、ひたすら優等生スタイル 発するメッセージも優等生そのものだ オカダだけでなく新日本プロレス所属のレスラー達は日本の閉塞感の中でもがいていたことは理解しているが、あまりにも優等生だ(これは他団体でも言えることだ)
そんな中、ジェイは観客に声援を要請 日本人自身もできない現状突破をジェイは要求した
メッセージとはこういうものだ
ヒールであるとかベビーフェイスであるとか関係ない 強い強いプロレスラーはどんな夢を観客に与えるか それだけだ
次第に観客からの声援も増えていったが、大きなうねりにこそならなかったが、突破のきっかけは作ったと言える
乃木坂46の10thバースデーライブでも思わず声援が出てしまうシーンがたくさんあった これは思わず出てしまうものはOKだよと言う説明が事前にあった
プロ野球の試合では普通に声援がある
なぜプロレスで声援はいけないのか?
レスラー達はそんな疑問すら声に出せないのか?
非日常を求めて金を払って見ている客はただの日常を見せられるのか?
そこを突破するメッセージを持つジェイがオカダに勝つのは必然だと思う
かつてiPodが著作権の壁を突破して大ヒット商品となった 日本にはWalkmanというものがあったにもかかわらず、法律だ著作権だ既得権益だとかでグズグズしているうちに、あっという間にシェアを奪われてしまった 結局法律や制度が後追いでそれを認めてしまった
自らムーブメントを起こせない日本人と自らうねりを創り出そうとするアメリカ人(ジェイはニュージーランド人だが)
それを見せつけられてしまった試合だった
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